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熱中症

熱中症の種類 病態の違いから以下の4つに大きく分類される。 熱失神(heat syncope) 熱疲労(heat exhaustion) 熱痙攣(heat cramps) 熱射病(heat stroke) → 日射病(sun stroke)とも言う[1] 熱失神 原因 直射日光の下で長時間行動しているような場合に起きる。発汗による脱水と末端血管の拡張によって、体全体の血液の循環量が減少した時に発生する。 症状 突然の意識の消失で発症する。体温は正常であることが多く、発汗が見られ、脈拍は徐脈を呈する。 治療 輸液と冷却療法を行う。 熱疲労 原因 多量の発汗に水分・塩分補給が追いつかず、脱水症状になったときに発生する。 症状 症状は様々で、直腸温は39℃程度まで上昇するが、皮膚は冷たく、発汗が見られる。 治療 輸液と冷却療法を行う。 熱痙攣 原因 大量の発汗後に水分だけを補給して、塩分やミネラルが不足した場合に発生する。 症状 突然の不随意性有痛性痙攣と硬直で生じる。体温は正常であることが多く、発汗が見られる。 治療 食塩水の経口投与を行う。 熱射病 原因 視床下部の温熱中枢まで障害されたときに、体温調節機能が失われることにより生じる。 症状 高度の意識障害が生じ、体温が40℃以上まで上昇し、発汗は見られず、皮膚は乾燥している。 治療 緊急入院で速やかに冷却療法を行う。 かかりやすい原因 環境 前日より急に温度があがった日 温度が低くても多湿であれば起こりやすい 室内作業をしている人が、急に外に出て作業した場合 作業日程の初日?数日間が発症しやすい 統計的にかかりやすい時間帯は、午前中では10時頃、午後では13時から14時頃に発症件数が多い 素因 5歳以下の幼児 65歳以上の高齢者 肥満者 脱水傾向にある人(下痢等) 発熱のある人 睡眠不足 予防法 運動前に内臓(胃など)の負担にならない程度に出来るだけ多くの水分を取る。 発汗によって失った水分と塩分の補給をこまめに行う。スポーツドリンクなど塩分と糖分を飲みやすく配合した飲み物も良い。 睡眠を十分に取る。 十分に休憩を取りながら作業する。 体感温度を下げる方法として、日射を防ぐ、通風を確保する、扇風機の風を作業場所へ向ける、スポット冷房する、作業服の内部へ送風する(そういう作業服がある)、蓄冷剤を利用する、水の気化熱を利用して体温を下げるなどの工夫を行う。 一人で作業させると、発見が遅れることになりかねないので、複数で作業すると良い。 かかった場合の応急措置 経口補水塩またはスポーツドリンクなどを飲ませる。ただし、冷たいものを大量に飲ませると胃痙攣がおきることがあるので注意が必要。また、スポーツドリンクではナトリウム濃度が低いため、病的脱水時にこれを与えると低ナトリウム血症から水中毒を誘発する可能性がある。特に乳幼児等には注意が必要で、経口補水塩の投与が望ましい。 霧吹きで全身に水を浴びせて、気化熱によって冷やす。霧吹きがないときは、口に水を含んで吹きかけても良い。そのときの水は冷たくなくて良い。一気に水をかけるとショックが大きいので、冷たい缶ジュースや氷枕などを腋のした、またなどの動脈が集中する部分にあてて冷やすのが良い。 涼しい場所で休ませる。木陰、クーラーの効いたところで、衣服を緩めるのが良い。近くにそのような場所がないときは、うちわなどで早急に体を冷やす。 速やかに病院などに連れて行く。躊躇せずに救急車を呼ぶ。移動させるのに人手が必要と思えば大声で助けを呼ぶ。 汗をかいていないとしても、体温が高くなくても熱中症の可能性はある。脱水していれば、汗はかくことができない。 体温調整が出来なくなっているためか、高温多湿の体育館内での運動中などに寒気を訴える場合があり、そういったときは熱中症の兆候を疑ってみた方がよい。 自覚症状で熱中症だと感じることは、まずない。自分で大丈夫だと思っても「おかしい」と思った時にはもう遅いかもしれない。

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